あっという間に最終日を迎えてしまった。

島の朝日で目が覚めるのはすこぶる気持ちいい。

民宿で朝食を食べて港へと向かう。

後から思うと島のお店は大体12時からなのでこの朝食は本当にありがたかった。

ジンバルでくだらないお散歩動画を撮りながら歩いていると、横を走っていた車が急に止まって何かを言っている。

やべ、怒られたかな。

そう思っていると運転席にはばあちゃん。

「港に行くのかい?乗ってき!!」

もう本当に最高。なんなんだこの島は、、

お言葉に甘えておばあちゃんの車に乗っているとあっという間に港に到着した。

浮かれてかぼちゃなどを見に行っていると、フェリーが到着してボーッとしているうちにレンタサイクルに行列ができてしまった。ばあちゃんに早く送ってもらった意味。

¥1,500/日で借りれる電動アシストチャリ。

これこそ直島最大の楽しみである。

そうとも知らずアチーとかいう顔してる隣の人を置いてチャリに跨る。

漕がずとも進んでいく感覚はもはやバイクだ。
風を切りながら目前に広がる絶景に、後ろの人はさっきまでの表情がすっかり消えていた。

いちいちこんな景色なのでたまらない。

目的地、直島新美術館へと向かうため山道を進んでいくと2匹の猫ちゃんを見つけた。

島の模様と表情を見ればどうやら親子らしい。

そして可愛い、、

「失礼します」

と一方的に許可を得て少し写真を撮らせていただいた。

直島新美術館

そして念願の直島新美術館へ。

若干スペースの制約は感じたけど、それでも△に統一されたモチーフとコンクリートが醸し出す荘厳な雰囲気は流石だ。

作品は基本的に撮影OK。

大塚美術館で見たような古典と違って現代アートはまだ解釈や感じ方が自分達に開かれている感じが好きだ。

ガラスの壁をベルリンの壁と解釈しようが、狼可愛い〜と思うが自由。
まあ古典も同じか。

美術館の反対側にはカフェが。

ここであの直島ビールの販売もあったが、車の運転とまた来る誓いによりグッと堪えた。

満足したところで旅の次なる目玉だったプリンを食べるため、「島小屋」というお店へ。

大泉洋も来たことがあるらしい。

古民家を改築されているらしく、まさしくいつまでも居れるような居心地の良さだった。

そしてこのプリン、めっちゃうまい。

プリンって卵からできてたことが直感的にわかる。材料全員が生き生きしてる感じ。とか言ってみる。

そしてコーヒーもめちゃくちゃうまかった。島小屋とのことでこの中にテントを立てて泊まることができるそうなので、次来たときはぜひ泊まりたいと思う。

早くも次来た時のプランが詳細さを増している。

島小屋を出た後は、島を一周しながら元の港を目指す。

それでもいちいち絶景を前に自転車を止めてしまう。
果たして自分が好きな景色なだけなのか、絶景なのか、現地の人たちにとっては普通なのか。

そんなことは知らないが写真を撮ってしまう。

写真を撮る行為って自分の潜在的な意識を自覚する行為なのかもしれない。よく彼氏に写真を撮られる方、そういうことかもねえ。

楽しい時間もあっという間。

帰りは奥に見えるフェリーではなく、念願の客船に乗って本州へ。

波を感じながら直島を後にする。

前来た時ほど寂しくはないのがなぜかは説明不要。次来るのはいつやろか。