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当初の予定では、2日目は「道後温泉への移動」のみが決まっていて、強いて言えば、道中の香川でうどんを食うことが他に決まっていたことでした。
結果から先に言うと、香川でうどんは食べていないし、道後温泉には夕方18時半に到着しました。
以降はなぜそうなったのか、というお話。
うずしおクルーズ
前日にご飯を食べながら翌日の予定を考えていると
淡路島にもう少しいたい気持ちと早く道後温泉に移動したい気持ちの流れの間に「うずしお」が飛び出した。
詳しく調べてみると3,000円で1時間の遊覧クルーズに出れるらしい。
瀬戸内海を挙げた理由は、8割くらいが船に乗りたいだけだったから当然即決だった。
早起きしてパン屋さんに行き、うんこを済ませてクルーズに乗る。
桟橋のお兄さんが大きな大漁旗を振ってくれて出発だ。

先ほども言った通り、興味があるのはあくまで乗船であって渦潮ではなかった。
文字通り、渦が巻いてるというのは想像に安くて陳腐な自分は「だから何?」という感想しかなかった。
実際に見に行ってよかった。
確かに言われてみれば、渦巻くって普通のことではない。
聞けば、鳴門海峡はもともと繋がってたとこが地殻変動で沈んだ世界的に見ても有数の特徴的なごく狭い海峡らしく、なんと干潮と満潮が隣合わせで存在するらしい(とはいえどこまですごいことなのかは理解できていないが、なんかすごそう)
それによってできた激しい潮流が狭い領域を通ることで大きな渦潮ができる、という「だから何?」とかではなく、ものすごくレアな現象なのだ。
渦巻きがイメージしやすいそれだけの理由で適当なことを言ってはいけない。
実際に見た驚きの光景が以下。

お分かりいただけただろうか。
海なのに海面の高さが違うのである。激しい潮流によりこの差が生まれている。
明らかに普通ではない。
残念ながら渦潮は出来なかったものの、大地の底知れないパワーを感じるには十分すぎるツアーだった。
渦潮の説明と見学を終えてしまった船が港に戻る。
その間は、ガイドのお姉さんによる港周辺のCMタイムだった。
色々紹介されていたが、ジェラートの説明を聞いた瞬間、目配せで行くことが確定したお店がこちら。

確かにめちゃうまい。
案の定我々に続いた他のツアー参加者たちがこのお店に行列を作ったタイミングで、次の目的地へと席を立った。
おっ玉葱

正直一瞬写真を撮ればそれでいい、と思っていた場所だった。
そしてそれが大誤算だった。淡路島の玉ねぎは本気だった。
こちらは食べ物で遊ぶな!と言われそうな「たまねぎキャッチャー」。
普通に無理ゲーで、何も取れなかった後お情けで3個入りの玉ねぎ袋をもらった。

机も玉ねぎが輪切りになっている仕様で、涙が出そうだ。
乗っているのは「島ビスケ」とかいうお土産のキャラクター。可愛すぎて連れて帰ることにした。

そんなこんなで10分で帰る予定を2時間くらい過ごしてしまった気がする。
でもそういうのこそ本当に楽しい証拠だと思うので悪くはない。
めちゃくちゃ良いかと言われると、困るというのも正直なところではある。
大塚国際美術館
こちらもこの日の”誤算”の1つ。
せっかく徳島来るなら行ってみたいよね、と言うノリだったが
でかい。
想像の5倍くらいある。
展示も絵とかだけでなく、世界遺産の洞窟やら教会やらをそのまま建物ごと持ってきました、みたいなものも多くスケールがすごかった。
美術史をおさらいしながら駆け抜けていく、いわば資料集の等身大バージョンみたいな。
後から気づいたがこれだけ大きい美術館なので、「おすすめコース」みたいなものがあった。
そんなことも知らず、古代の絵画などに適当なイチャモンをつけながらご丁寧に回っていた我々は想定の30分をゆうに超え2時間ほど滞在してしまったと思う。

最後の晩餐、しょぼくね?とか。
しかし最後の晩餐も、受胎告知も、三位一体も、同じテーマの作品がとにかく沢山あるのに、(旅行最終日の帰りの車で聖書解説を聞くまで)全くもってその背景がわからない。
これを機に美術史やら歴史やらを学んで、(時間のある時に!)再び戻ってきたいと思った。
道後温泉
時間を使いすぎた我々は急いで車に乗り込む。
到着予定時刻18:30。
行き先は超有名温泉街、道後温泉。
道後温泉こんな使い方するやつおる?
車の中で、明日の目的地のはずのうさぎの島、大久野島の桟橋が壊れ、アクセスが超困難になるという事実も判明し、旅の最大のメインとしていた我々は早朝に出発しなければならないことも確定した。
道後温泉、12時間しかいれない。
もう一度言う。こんな使い方するやつおる、、?
愛媛といえば、みかんジュースの蛇口
覆面とオービスに気をつけながら、想像にお任せするスピードで四国を横断、道後温泉に到着。
まずは、気になるみかんジュースのお店。

1杯150〜300円くらいで、甘味、酸味、苦味などのチャートで詳しく示してあった。
自分のお気に入りは不知火で、後々お土産とかみていると結構この種で作ったジュースはいっぱいあったからやはり向いてるのか、舌が庶民的なのかそのどっちかである。
鯛めし
道後温泉といえば、鯛めし、と言うことだったのでどっかいい感じのとこを探して歩いてみる。
と、どこも大行列、もしくは「お名前を書いてお待ちください〜」の紙が2枚目まで言っている。
道後温泉は銭湯のような感じで、その辺にある温泉にふらっと入れるらしく、名前を書いといてその前にあるサクッと温泉に入ることにした。(本館はいっぱいだったが、他のとこは簡単に入れた)
これが本館。

そしてこの「待ち時間温泉」が名案だった。(やって良かったのかわからんけど)
しっかり温泉に浸かって出ると残り4組。10分も待っていると呼び出された。

わざわざ書くことはない。うまいに決まっている。

そして「道後ビール」とやらも。
ちょっと苦めの深いビールでした。うまい!

夜な夜な道後温泉前で写真を撮ったりしながら宿へ。
宿にはおしゃれなバーがあり、ここでプチ誕生日会などをしながら、短い道後温泉での長い夜を楽しんだ。
明日は朝イチでうさぎの島へ。果たして船問題はどうなるのか、つづく。
