出発
いつからか旅行は食に全振りした方がいいのでは、と気づき始めた我々は今年のGWは栃木に行くことに決めていた。
目的はもちろん餃子、それだけである。
それにサイドメニューをつけるように他の目的地を段々と決めていたが、以下のざっくりとした予定にしかならなかった。
- あしかがフラワーパーク
- 日光周辺
いやざっくりしすぎだろ。
1日目
あしかがフラワーパーク
足利は宇都宮への一直線からはやや外れており、3時間ほど要すことから朝一の電車に乗り込んだ。
朝のニュースでは、今年のGWは円安により近場で済ませる傾向に!とここが特集されていたが、我々は妥協しているわけではない。お前らとは違うんだ。
3時間ほど電車に揺られるとあしかがフラワーパーク駅に着いた。
公園の前には妥協の人たち(?)で賑わっており、GWだけなのか屋台がずらりと並んでいた。
朝ごはんから何も食べていない我々は串焼きの匂いに釣られてしまった。
あしかがフラワーパークは「奇跡の大藤」と呼ばれる超巨大な藤の木で有名。昔どっかにあったやつを大移動させてここに移したらしい。
この公園、本当にお花で埋め尽くされていて、マジで心の底から「きれぇ〜」と言ってしまう。
用意した言葉ではなく、本当に奥底から「きれぇ〜」と出過ぎて思わず「綺麗って一体なんなんだ?」「美とは何なのか?」とか考えてしまった。デート中に、である。
それもそのはずというかあまりにも絶景すぎて、100人いたら100人綺麗って言うだろって直感するレベル。もはや「綺麗」と言う言葉を知らなかったとしても”綺麗”と思っているだろうなと言うことを確信するのである。
挙げ句の果てにその対象が、「自然の産物」であるお花でできている始末。
お花が自然界で残るために、「綺麗」と思わせるための法則、仕組みがあるのだとすれば(しかも割とありそう)それを、綺麗、すなわち美の定義にできるのではないか。つまり、美というものはある程度定義できるものなんじゃね?とまで思わされてしまうわけです。
そんなこんなで色々考えているとゆかりさんを見失っていました。こ〜れは美しい流れ。
こんなものもありました。
オレもこんなふうになりたい。
アイスも食べて満足した我々一向は、炎天下の昼下がりに次の目的地へと向かった。何にせよ暑すぎる。
栃木市内へ
栃木市内には意外と今はやりのLUUPがあった(色々言われてるが)。マップを見てみると他の首都圏周辺の県に比べ栃木は普及が進んでいるらしい。
本当はあのスクーターみたいなのに乗りたかったけどなかったので、この普通のチャリに乗ることにした。
3×3観戦
栃木県立美術館を目指してLUUPで進んでいるとなんか横で3×3の試合やってたので帰りに見ることに。
あ、栃木県立美術館は思ったよりしょぼかったのでスルーです。
なんか毎年ゴールデンウィークあたりに栃木でやってる一応世界大会らしいです。
割とレベルは高かったですが、ダンク対決でみんな外しまくってもはや普通にきちんとダンクした人が優勝みたいな感じになってました。
餃子通り
3×3を見終え、LUUPも返却した我々は旅のメインへ。
餃子がなけりゃ栃木なんか来ねぇ。
餃子通りはいい意味でしょぼくて風情がありこんな感じ。
バス停もこんな感じ。とってもよい。
餃子を食べる
餃子はいくつか有名なお店があり、本当はそこに行きたかったがどこも大行列で腹ペコの我々は頭を抱えてしまった。
とりあえず、なんとなく見つけたお店に入ってみたが、なんとなく見つけたお店でもこのハイクオリティ。さすがは餃子の街はレベルが違う。餃子の種類もたくさんあった。
せっかく栃木に来たのだからいろんな有名店を巡りたい、と思うのだが、各お店を回っていては行列だけで夜が明けてしまうので、そういう人のために有名店の餃子が一堂に会する夢のようなお店がある。宇都宮餃子会が運営する「来らっせ」である。
流石に全てのお店が食べられるわけではなく、日によって食べられるお店の組み合わせが変わっている。この日どこのお店があったかはもう昔の話なので忘れてしまった。
しかしいろんな種類の餃子を一度に食べられるのは夢のような時間である。そこにその宇都宮餃子会が販売する「餃子に合うビール」とかいういかにも商売めいたビールも頼んでしまった。確かに餃子に合う。そもそもビールは餃子に合うがこれはいっそう合う気がする。こういうのも旅行の楽しみである。
レモン牛乳
「来らっせ」は地下に店舗があり、その地上はドンキホーテになっていてそこを通過しないと外に出られない。格安の王道はご当地グッズも手を抜かない。かの有名なレモン牛乳も格安で売られていた。
しっかり1本購入。飲んだ感想は「レモン牛乳やな。」
3軒目
まだまだほろ酔いで気分のいい我々一行は栃木駅内でおしゃれ〜なお店を見つけて入った。
これまでの餃子の雰囲気とは打って変わって洋風でイイ雰囲気の店内で、こっからはただ大人しく飲んでいるだけなので特に面白いことはない。
餃子の旅1日目はおしゃれなカクテルで締められた。